この度はSAIVOWの個展にお越しいただきありがとうございます。
ここからは、私が思う絵の説明になります。
作品順になっておりますので、題名と照らし合わせながらご覧ください。
1周目から見ていただいてもいいですし
1周何も見ずに絵を見て、2周目でこの説明をみてもいいですし
最後まで見なくたっていいです。
ポエマーな作者のぼやき、自分の実体験で思ったことや
こんな世界になったらいいのにという願望を込めて。
毎回の個展で同じようなことを言ってるかもしれないと思いつつ
きっとそれが自分が伝えたいことなんだと思います。
SAIVOW
TOKYO EXIHIBITION
artist by pidemi
みちすう
今この瞬間、今の自分がサイコー!っておもうかもしれない
でも未来の自分からみたらまだまだで
自分のなかには未知数の可能性のつぼみがまだまだあるはず。
変化を望むことで新しい成長の花が咲いていく。
止まってしまったら、今の現状に満足したら
つぼみはもう開かないから。
やさしい染色体
お母さんがこどものマフラーを編むように
恋人のセーターを編むように
そんなふうに優しさに溢れた糸で染色体が編まれたらいいのに。
そして世界中のみんながこの染色体を生まれ持っていたら
もっといい世界になるのにな。
フッカツ
今年の2月オーストラリアに行った際に一帯が焼けてしまい
真っ黒な木で埋め尽くされていた場所が多くあった。
数年前に起きた大規模な森林災害は美しい自然を
命ある動物たちの命を奪っていきました。
悲しい過去を目の当たりにし、その木たちに命はもうないけれど
焼けた黒い木からまた新しい命がめばえたら
また美しい風景が戻ってくるのになと思いました。
ぱくぱく
いい言葉、よくない言葉
いろんな言葉が飛び交うけど
いい言葉だけ都合よくぱくぱくしちゃえばいい。
よくない言葉をぱくぱくしてしまいそうなときは
代わりに私がぱくぱくするからね。
なんか、助けに来たつもりが
あなたの口から出るエイリアンみたいになっちゃったけど。
みなぎる
ウィルスと戦いたくさんの犠牲を払ったこの3年間。
しかしその中でもそれ以上に得られるものがたくさんあった。
この3年間があったからこそ今の自分がいると思う反面
この3年間がなかったらどんな風になっていたのかも興味がある。
当たり前のことが当たり前でなくなり、そして新しい当たり前の時代がくる。
きっとみんなもこの我慢してきた時間を経て
一番パワーがみなぎっているのではないでしょうか?
ぐんぐんもっと上へ、上へ、新しい世界へ進んでいきましょう!
はるかぜダンス
今年の2月にデジタルで描いた絵を原画で。
20日間のオーストラリアの旅が始まる
到着ロビーで書いたのをよく覚えています。
春風にのってチューリップが踊り出していく
ワクワク感が溢れる瞬間を。
しあわせな気持ちをみなさんにお裾分け。
みんな違うからなんでもいい
よくある言葉っぽい感じですが
これはオーストラリアに行って思ったこと。
いろんな人種の人たちが生活していることが当たり前で
自分以外の人が何か違っても何にも気にしない。
いい意味で興味がなく、今自分と一緒にいる人と楽しんでいる姿が
私にはとっても心地よかった。
せくらべ
たまに他の人とくらべたくなるけど
上だけ見てたら、気にならないから大丈夫。
どうしても我慢できなくて横を見ちゃったとき
意外とみんな同じくらいの背だから大丈夫だったりする。
ことば
言葉がなくたって、手を繋いでたら
なんだか通じあえちゃうものなんだよね。
相手が何を考えてるかわかっちゃうものなんだよね。
そして、大好きなみんなで手を繋いだらこわいものなんてこの世にはなくなるんだよね。
せおうものは
このSNS時代では人の幸せを見て羨ましく思えることもあるでしょう。
自分の幸せを探したいと思うこともあるでしょう。
理想ばかり追いかけていても幸せは見えてこなくて
自分自身を高いところから見下ろしてみると
あら不思議。自分が幸せの青い鳥だったんです。
とってもとっても綺麗な鳥だったんです。
人には目がついているから自分以外の情報がやけに目に付く世界だけど
たまには自分自身を見つめるのもいいんです。
他人が決めた尺度ではなく。
自分のものさしで自分の幸せを決められたらいいよね。
あたりまえとは
ヒョウといったら、速くて怖い動物と思う方が多いでしょう。
きっとそれが「当たり前」なんです。
よくわからないけど、生きてくと当たり前のことが増えていきます。
でも、その当たり前は100%じゃないと思うから
私は優しくて足が遅そうでゆっくりしてるヒョウがいてもいいじゃないか。
みんな考え方はそれぞれ、それを受け取ることができたらもっと楽だよね~
おまじない
「私はもう年だから〜」「年甲斐もないし〜」とかそういう理由で
何かを諦めたり手放してしまうことがある。
東京にくると、私はおしゃれなおばさまたちが多いなといつも思う。
綺麗に着飾ってて本当に素敵。
私も、何歳になっても自分が輝いていられるように
自分らしくいられるように好きなことを突き詰めたいし
自由でいたいですね。
夜行性のフクロウ、夜になると見つけることは難しい。
キラキラ光ってたら見つけてもらえるよね。
自分らしくやってたら、誰かの目には自分がキラキラ光って見えて
いつかどこかで自分を見つけてもらえるんですよ。きっと。
何か自分らしさを忘れてしまいそうな時はこの絵をみて
おまじないのように思い出してくださいな。
たて
丸くてやわらかくてほよんとした心は
年を重ねるにつれて、自分を守るように
ゴツゴツして角が立っていく。
どんな形だったのか忘れてしまうくらいに。
生きていく上で必要なことかもしれないけれど
耐えるために心の姿形が変わっていくのではなく
そのままの形でずっといられるように
お花で編んだ盾で守ってあげたいな。
これはいつもいつも思うことで
生まれたときの気持ちのまま、小学生くらいの
シンプルな世界だったらもっと平和なのになと
ど~してもいつも思っちゃうわけです。
ただ、ただ、平和で愛に溢れる世界になりますように。
まずは小さいこの場所で。
この度はご来場本当にありがとうございます。
次回名古屋の個展は9/28-10/1を予定しております。
オーダーや購入希望のお客様はお気軽にお声がけください。
pidemi